![台湾野菜「水蓮菜」(前編)~産地を訪ねて~](https://seed-to-harvest.jp/wp-content/uploads/2020/06/IMGP2366-scaled.jpg)
こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。
昨年、台湾に行きました。
旅行の目的は、台湾野菜の「水蓮菜」。
いつもながら、ガイドブックに掲載されるような
有名観光地は二の次です。
「水蓮菜」の産地は、
台南から南東に車で1時間ほどの場所、
美濃地区にあります。
美濃地区は客家文化でも知られ、
水田や、ヤシやバナナの木が見られる
自然豊かな地域です。
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美濃地区に入り少し走っていると、
水が張られた畑を発見。
「水蓮菜」の畑を見つけることができました。
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「水蓮菜」は別名「野蓮」、
Nymphoides hydrophylla (Lour.) Kuntze
和名は「タイワンガガブタ」
ミツガシワ科アサザ属
の野菜です。
近縁種の「ガガブタ」(鏡蓋)
Nymphoides indica(L.)O.Kunttzeは
日本では本州、四国、九州の沼地に生える水草で、
アクアリウムなどにも利用されています。
また、水性植物で多年草であるスイレン(睡蓮)と
発音や見た目は似ていますが、
スイレンNymphaea pumilum Smithは、
スイレン科スイレン属の植物で全く別の植物です。
運良く「水蓮菜」の収穫も
見学することができました。
畑では、ダイバースーツを着た男性達が
株元を手で探り収穫。
それを水面でバシャバシャと左右に振り、
茎を整えていました。
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畑の淵に目をやると、
収穫のためか、だいぶ水を抜いた形跡が。
普段は茎が伸びるように
もっと水が入っているのでしょう。
そして、畑から作業場に運ばれた「水蓮菜」は、
大きな水槽で根を切り、
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もう一度茎を整理し、
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葉を取り除き、茎を整え、
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それを計測して、
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コイル状に巻き袋に詰められていました。
別の農場も少し見学しましたが、
同じ工程で出荷の準備がされていました。
この一連の工程を興味津々で見学していたところ、
「水蓮菜」を1束持たせてくれました。
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私の身長からすると、
一番長いもので150㎝ほどあるかと思います。
この後、水蓮菜の茎や葉など
未利用の部分を使った化粧品類を紹介してくれました。
いわゆる、6次産業化です。
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男性のニキビ跡でできたお肌の凹凸が、
これらの商品を使ったことで見違えるほど
綺麗になったVTRを見せてくれました。
試しに手に付けてみてということで、
手の甲にクリームをのばしてみたところ、
確かにいい感じ。
新たな水蓮菜の魅力を知ることができました。
栽培風景が見られれば満足だったのですが、
収穫や出荷作業まで見学でき、
さらには、未利用農産物の有効活用事例までも
知ることができ感動しました。
そして、この日はテレビ取材も来ていて、
撮影現場も邪魔にならないよう見学。
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最後に農園の皆様と一緒にパチリ。
大変満足した産地見学でした。
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前編はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。
台湾野菜「水蓮菜」(後編)~市場と料理~も
よろしければご覧ください。