![台湾野菜「水蓮菜」(後編)~市場と料理~](https://seed-to-harvest.jp/wp-content/uploads/2020/06/IMGP0636-scaled.jpg)
こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。
台湾野菜「水蓮菜」(前編)~産地を訪ねて~に続き
今回は、市場の様子と
台湾で提供される「水蓮菜」のお料理とそのお味を
紹介します。
「水蓮菜」は、またの名を「野蓮」といい、
和名が「タイワンガガブタ」という台湾野菜です。
どのように販売されているのか、
台北の濱江果菜市場で「水蓮菜」を探しました。
広い市場の中で見つけられたのは3件。
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最初に見つけた時は、思わず
「水蓮菜!」と大喜び。
そんな私を見て、
お買い物に来ていた現地の方が、
「水蓮菜」を指さして
笑顔で「おいしい!おいしい!」と
教えてくれました。
心が通じたようでちょっと嬉しかったです。
ちなみに、今のレートで計算すると、
JPY 100 → TWD 27.6956なので、
例えば、30元は108円。
あのお味が出せて、この値段は安いと思います。
台湾人にも人気の「水蓮菜」。
炒めて食べるのが一般的で、
シャキシャキとした食感が心地よく、
癖のないお野菜です。
台湾で購入した客家料理の本に掲載されている
メニューも炒め物。
「水蓮菜」の産地である美濃地区の
客家料理を出す飲食店でも、炒め物。
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台中のおすすめレストラン
宮原眼科2階のレストラン「醉月樓」でも、
炒め物で提供されました。
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この炒め物に入っている丸い実は、
魚料理にもよく使われ、
その名を「破布子」または「樹子」といい、
カキバチシャノキを醤油や砂糖で漬物にしたもの。
梅干しのように中に種があります。
ちなみに、宮原眼科はもともと病院でしたが、
今はスイーツやグルメが楽しめるスポット。
商品も空間もとても素敵なので
別の機会にご紹介したいと思います。
その他に、台北にあるビュッフェ形式の
素食(台湾の精進料理)のお店「御蓮齋」では、
自分で好きな野菜を選んで
スタッフの方が茹でて提供してくれるスタイル。
「水蓮菜」がわずかしか残っていなかったので、
他の野菜、きのこと一緒に頂きました。
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上にかかっているのは甘めの味噌ダレです。
炒めた時よりも少し軟らかく、
繊維質を強めに感じました。
前編では産地での収穫の様子を、
後編では市場での販売の様子やお料理、そのお味について
ご紹介しました。
「水蓮菜」の魅力、伝わりましたでしょうか。
とても美味しい野菜なので、
ぜひ台湾訪問時に召し上がってみてください。
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。