こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。
さて、こちらの座布団の様なものは一体何でしょうか。
クイズにしておきながら、
タイトルに回答があるのですが、
そう、「バナナの葉」です。
なぜバナナの葉の紹介をしたいかというと、
熱帯亜熱帯では、
品物の下に敷いたり、ご飯を包んだり、お皿にしたりと、
様々な使われ方をしていることに、
心躍らされたからなんです。
今考えると、バナナの葉の活用は、
とても環境に優しいと気づいたのですが、
植物好きの私としては、ただ、
緑色のまま活用されている葉が、
日本人も大好きな果物「バナナ」の葉であることに
無意識に面白みを感じたのです。
きっと。
バナナは食べていたとしても、
身近にバナナの木があるわけでもないですし、
ましてや日本はバナナの葉を活用する文化でもないですから。
見慣れてきたら、
私の中で面白みが半減するので、
このタイミングで記事にすることにしました。
さて、商品としての「バナナの葉」との出会いは、
カンボジアの市場でした。
この座布団の様に綺麗に畳まれた物体を見て3秒。
チッ、チッ、チッ、
バナナの葉だ!
もう、これほしい!となり、
食べられるわけでもないのに、
この日のお買い物第一号はこのバナナの葉となりました。
そして、ホテルに戻り、ホテルの若いスタッフさんに
バナナの葉と一緒に写真撮影をお願いしました。
どうやら、バナナの葉と一緒に撮影する、ということが
理解できなかったのか、
ちょこっと笑われました。
いつもながら、海外ではホテルのフロントの方には
お世話になる頻度が高いのですが、
・・・この日本人、変だぞ・・・、
と毎回思われていると思います。
もう仕方ないですね。
撮影範囲を説明して、
バナナの葉と一緒にハイチーズ!
いい写真が撮れました。
肝心のバナナの葉の使われ方はこんな感じです。
1.ディスプレイ用 野菜・果物の下に敷く
(写真は全てカンボジアにて撮影)
2.何かものを束ねる
(写真はブルネイにて撮影)
3.料理などを包む
(写真は順番にブルネイ2枚、カンボジア1枚)
4.料理に添える、器にする
(写真はカンボジア4枚、一番最後がブルネイ)
バナナの葉と一緒に買ってきた野菜、果物の撮影にも
たっぷり使いました。
バナナの葉を実際触ってわかったのは、
バナナの葉が大きい、
繊維がしっかりしていて分厚く丈夫で穴があきにくい
しなやかで丸めやすい
表面はツルツルしていて、水をはじく
繊維に沿って一方方向に裂けるので切り分けやすい
そのまま数日間放置していても緑色が褪せにくいなど、
使い勝手の良い要素が揃っているからなのでしょう。
所変われば、植物の利用方法も変わる。
面白いですね。
また世界の市場に行きたいです。
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。