![国産鶏「太田ファーム」@江別~卵黄色3色 あなたのお好みは?~](https://seed-to-harvest.jp/wp-content/uploads/2021/02/IMGP0079-3-scaled.jpg)
こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。
今回は、江別市角山にある養鶏場
「太田ファーム」さんのレポートです。
美味しい卵を求めて、養鶏場横の直営店舗に直接行って参りました。
国道275号線を札幌方面から進み、厚別川を渡り、
2つ目の信号を左折、300メートルくらいのところにあります。
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こちらでは、看板横ののぼりにある通り、
赤玉の「もみじたまご」が生産されています。
「もみじたまご」は、岐阜県にある後藤孵卵場で開発された
純国産の鶏種「ゴトウ130」が産んだ卵のこと。
ちなみに、後藤孵卵場では「さくらたまご」を産む
鶏種も作出されています。
一般の卵用の鶏種として有名なのは白玉の「白色レグホン」。
こちらは、イタリアで作出され、アメリカで改良された品種。
国内で生産される卵の9割以上が「白色レグホン」をはじめ
海外で品種改良された鶏種ですから、
純国産の鶏種「もみじたまご」からこだわりの片鱗が伺えます。
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店舗の中はこんな感じ。
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卵はエサの違いで3種類、大きさ、個数によって
様々なタイプの商品がありました。
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家族の人数が多ければ箱買いがお買い得ですね。
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生卵だけでなく、燻製卵やつくね、
お米(巴農場!)や加工品も販売されていましたよ。
では、卵のご紹介です。
この3色綺麗ですよね!
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卵黄の色の濃い順に、
「ファフィ卵」、「キチン卵」、「ココットレッド」です。
ややこしいですが、全て「もみじたまご」です。
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「ファフィ卵」は、エサにファフィア酵母を与えたもの。
ファフィア酵母とは、広葉樹の樹液から分離された天然の酵母で、
アスタキサンチンを高濃度に作り出すのだそう。
アスタキサンチンといえば、
私は富士フィルムの化粧品を思い出しましたが、
サプリメントでも販売されている成分ですね。
赤色系カルテノイド色素の一種で、
ビタミンEの1,000倍もの抗酸化性を持つことが知られています。
この濃いオレンジ色、いや朱色は、
アスタキサンチンによるものだったのですね。
ファフィア酵母を説明するHPに、
目標とする卵黄色があるのですが、
太田ファームさんのファフィ卵はそれよりも
明らかにオレンジ色が濃い、いや朱色です。
アスタキサンチンが赤色色素ですから、
赤が濃いほど濃度も高いということ。
凄い卵ですね。
これだけのエサを食べている鶏の健康状態も良いのでしょう。
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次は、「キチン卵」。
「太田ファームでは18年前から親しまれている
卵かけごはんのためのたまご」とのことです。
こちらは、エサにキチンキトサンを与えたもの。
キチンキトサンも一時期CMでよく耳にしましたが、
カニやエビなどの甲殻類に含まれる多糖類で、
キトサン入りビスケットのトクホもあったりします。
許可表示は
「コレステロールへの体内への吸収をしにくくする食品」。
抗菌作用もあるようですから、こちらも鶏の健康に良さそうですね。
また、黄身の色は天然のパプリカを与えているからとのこと。
パプリカは野菜の中でもビタミンC含量が高いですし、
黄色色素ならαカロテン、赤色色素ならカプサンチンと、
両方とも抗酸化作用を期待できる色素です。
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3つ目が「ココットレッド」。
エサにはトウモロコシの他、米ぬか、
おからを発酵させたもの、ガーリックなどを与えているそう。
上の二つに比べると普通に感じてしまいますが、
「もみじたまご」ですからそれだけでも価値を感じますね。
試しに、お箸で卵黄をつまんでみました。
(CMなどでよくある(笑))
全く敗れる気配なしでした。
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3種の卵黄の色の違いをもっと分かりやすくするため、
お箸で突っついてみましたよ。
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鮮やか。
まるでパレットのようで美しいです。
写真の色が簡単に操作できてしまうので、
比較のために、たまたまあった伊予柑と八朔を置いてみました。
色素自体が健康成分でもありますから、
抗酸化作用を求めるなら、どれがいいかと聞かれたら、
断然「ファフィ卵」かなと思います。
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では実食です。
新鮮卵といえば、やっぱりTKG!
卵かけごはんではないでしょうか。
ででーん!
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巴農場の「ゆめぴりか」のあつあつご飯に
太田ファームの「ファフィ卵」をのせてみました。
江別食材のマリアージュ(笑)。
やはり黄身が赤いですね。
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混ぜても色が薄くならないです。
見た目の色のインパクトとは違って、卵の味は優しい感じ。
黄色を濃いめに出したいお料理やお菓子には
もってこいだと思います。
そしてお次は、上の3色比較で割った卵を
そのまま使ってオムレツにしました。
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奥の緑色は寒じめホウレンソウのソテーです。
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オムレツもオムライスも自分で作る時は半熟派です。
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ん-!とろっとまろやか。
国産鶏「もみじたまご」、あなたが食べたい卵は、
どの卵でしたでしょうか。
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㈱太田ファーム
所在地:江別市角山189番地
http://ohtafarm-tamago.com/
ちなみにファフィ卵は、
ミシュランガイドに掲載されている
「鮨・肴匠 くりや」さんの出汁巻き卵でも使用されていましたよ。
気になられた方はぜひどうぞ。
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。