カンボジア クラタペッパー「世界一美味しい胡椒」

こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。

昨年仕事で訪れたカンボジアの首都プノンペン。
プライベート時間に訪問した、
クラタペッパー、クラタペッパー2について
ご紹介します。

胡椒は、原産地がインドの熱帯の常緑植物。
未熟、もしくは熟した実を食用とします。

胡椒の実は、かつて最も高価なスパイスで、
貢物として要求されたり、
家賃や花嫁持参金、
税金などを払うための通貨として、
金と交換されていたほど。

大航海時代の船乗りたちが
航海に駆り立てられるような、
特別な植物でした。

胡椒は栽培地によって異なる特徴を持ち、
ヨーロッパでは1960年代ごろまで、
カンボジア産の胡椒が
世界一美味しい高級胡椒として知られていました。

その後カンボジアで内戦があり、
絶滅の危機にさらされましたが、
復活させたのがクラタペッパーの倉田さん。
この復活ストーリーをお店訪問後に知りましたが、
非常に胸にこみあげるものがありました。

そしてこちらが、プノンペンのSt606に面した、
クラタペッパー(お店)です。
近くに王立プノンペン大学があります。

住宅街の中に、とても印象的な壁画!
初めて行かれた方でも、
気づかずに通りすぎることはないでしょう。

この素敵な壁画は、
inspired by STARBUCKSの店内のアートワークや
STARBUCKS COFFEEの店舗壁画なども手がけられた
及川キーダさんによるものだそう。

店舗建物にも壁画!

こちらが店内の壁画です。

クラタペッパーで購入できるコショウの種類は3種類。
すべて有機無農薬栽培です。

黒胡椒/BLACK PEPPER
緑で大粒の実を乾燥させた胡椒。
柑橘系のフルーティーな香りが特徴。
(パンフレットより)

完熟胡椒/RIPE PEPPER
一房に1、2粒しかできない
完熟した実だけを集め乾燥させた
胡椒の最高級品。
レーズンのような甘味をおびた芳香。
(パンフレットより)
そうそう、
TV番組「マツコの知らない世界」や雑誌
でも紹介されています。

白胡椒/WHITE PEPPER
半熟の実を水に浸け皮をそぎ乾燥させた胡椒。
(パンフレットより)

ちなみに、胡椒の辛味成分は
アルカロイドであるピぺリンによるもの。
量が多いと刺激や辛味が強くなります。
皮に香り成分が含まれるため、
皮を取り除いた白胡椒は辛味はあるものの
香りはほとんどありません。

こちらがパンフレットです。

この他に酢漬けや佃煮もありました。

カンボジアの雰囲気をまとった
パッケージの商品も!

店内には胡椒だけでなく、
オーガニックコットンで作られたスカーフや
ティーなども販売されていました。
こちらの商品も魅力的でした。

お次は、クラタペッパー2トゥ―ルトンポン店。
こちらはロシアンマーケットの
目と鼻の先にあります。
(車で移動したのがばかばかしいくらい(笑))
外からわかりにくいのですが、
この看板が目印です。

建物の入り口はこんな感じです。

店内はこんな感じ。

訪問時はオープンしたてだったようで、
店員さんも慣れない雰囲気でしたが、
こちらはこちらで
ゆっくりできそうな素敵な店内でした。
主に胡椒が販売されていました。
とても近くにあるので、
ロシアンマーケットとセットで
観光するのも良いかもしれません。

カンボジアでは生の胡椒を
スーパーや市場で手に入れることができます。

こちらは、撮影用にカンボジアのイオンで
購入したグリーンペッパー。

日本に持って帰れないので、
ホテルの方に差し上げたら
喜んでくださいました。

滞在中、レストランで生胡椒が入った炒め物を
食べましたが、
プチプチした食感、スパイシーな風味、少し青臭さがあり、
新感覚で美味しかったです。

日本で生胡椒を手に入れるのは難しいかもしれませんが、
乾燥された白胡椒、黒胡椒、その他の種類もありますし、
粒の大きさで使い分けて楽しむのもおすすめです。

ちなみに、日本でもネットなどでクラタペッパーさんの
商品を購入できるようです。
気になった方はぜひお試しください。

最後に、
カンボジアで仕事でもプライベートでも
大変お世話になったKさんには本当に感謝です。

今度はぜひ胡椒の栽培現場を訪ねてみたいです。

今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように

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