黄色や山吹色の島の恵み「八丈フルーツレモン」@東京都八丈島

こんにちは。
北海道在住、
野菜くだものハンター、
やさい直売所コンサルタントの田所かおりです。

今日は、東京都八丈島の
「八丈フルーツレモン」のレポートです。

2月中旬に八丈島レモン生産出荷組合の組合長
奥山正孝さんの畑を訪ねました。
奥山さんは、元々花卉生産者をされていましたが、
レモンに切り替え、
レモン栽培歴は7、8年目になります。

「八丈フルーツレモン」は、
戦前に菊地さんがテアニン島から
持ち帰ったレモン「菊地レモン」の愛称です。

八丈島の生産者が立ち上げたレモン部会では、
収穫の基準に、
完熟してちゃんと下まで色が回っていること、
があります。

例えば、こちらは黄色く見えますが、
下の方がまだ緑色でまだ収穫できないそうです。

レモンは、気温が下がると
黄色く色付くとのことで、
ここ数年は温暖化の影響か、
冬場の気温が高く色が着きにくいとのこと。
島の気温は2月の上旬から下旬くらいが
一番下がる時期とのことで、
これから先数週間は着色が進むそうです。

「八丈フルーツレモン」は、
樹上完熟させるため、果皮の苦味が少なく、
皮ごと美味しく食べられます。

レモンは規格がありサイズ別に扱われますが、
奥山さんは、同級生からのすすめもあり、
今シーズンから大きなサイズの
レモンを収穫するために、
摘果を試されていました。

レモンの花が咲くのは3月くらい。
こちらがレモンの花です。

摘果は6月くらいに
果実サイズが2~4㎝程度で行います。

こちらはだいたい1.5㎝くらいの果実。

レモンは1房に何個もつき、
実が成長した時に枝が垂れ下がるので、
木の大きさに合わせ、
間隔をとって、枝が下がるのを予想して、
計画的な摘果が必要とのこと。

こちらは、大きく育ったレモン。
450g、500くらいあるかなとのこと。
ずっしりしていました。

栽培で大変なことを伺うと、虫という回答が。
フレームの中だと7、8種くらいつくそうで、
薬剤散布のタイミングを工夫して
駆除にあたっているそう。

収穫された果実は、水で洗って、
マイクロタオルで拭いてから出荷されます。

大きいと洗うのが大変なんだそうです。

でも、私は八丈島のレモンは大きい方が
特別感があって魅力的に感じました。

最後に、奥山さんに
一番好きなレモンの食べ方を伺うと、
レモンが青い時に細かく刻んで、
薬味みたいに色々なお料理に合わせるのが好き
とのことでした。
さすが、生産者さんならではの回答でした。

いただいたレモンを食べてみたところ、
皮の苦味はなく、酸味もマイルドで
とても美味しくいただきました。

奥山さんのレモンは、
ボタニカルカフェ、ピザ屋さんなどでも
使われているそうです。

滞在中に立ち寄ったお土産やさんで、
「八丈フルーツレモン」が色々な形で
販売されていました。

こちらは購入した、八丈島JA女性部の
八丈フルーツレモンジャム。

酸味と甘味のバランスがよく、
美味しくいただきました。

◆八丈島レモン生産出荷組合「八丈フルーツレモン」
https://www.8jolemon.tokyo/

気になった方はぜひどうぞ。
例年の出荷は12月半ばから2月いっぱいくらいまで
とのこと。

今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事