![「桜島小みかん」~小粒でも濃縮美味~@鹿児島市桜島](https://seed-to-harvest.jp/wp-content/uploads/2022/02/IMGP5662-scaled.jpg)
こんにちは。
北海道在住、
野菜くだものハンター、
やさい直売所コンサルタントの田所かおりです。
今日は、「桜島小みかん」のレポートです。
「桜島小みかん」は、島みかんとも呼ばれる
直径4、5㎝ほど、40~50gの小さなミカンです。
世界一小さなミカンとして、
ギネスブックに認定されています。
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社団法人農山漁村文化協会が2004年度に実施した
「故郷に残したい食材」にも選ばれ、
2017年には、国が認めた地域ブランド
地理的表示(GI)にも登録されています。
「桜島小みかん」は柑橘の分類でいうと、
「紀州ミカン」にあたります。
紀州ミカンの説明を少し挟むと、
今でこそ、みかんといえば「温州ミカン」
ですが、「紀州ミカン」は品質が良く、
江戸時代の主流カンキツで、
紀州の有田地方では、天正2年(1574年)に、
肥後の八代から小ミカンを
導入して栽培が起こり、
紀州屋門左衛門のみかん船に象徴されるように、
紀州みかんは一世を風靡。
「紀州ミカン」は「温州ミカン」が広まる
明治中期まで、日本の主要品種でした。
『農業技術体系 果樹編』より
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「桜島小みかん」の来歴は、
鹿児島県HPによると
~400年ほど前,薩摩藩主島津義弘公が
文禄慶長の役の際,朝鮮半島から
持ち帰ったものと伝えられています。~
とあります。
カンキツは品種が多様化しており、
比較的新しいものが手に入ることが多いですが、
「桜島小みかん」はとても歴史があるのですね。
そんな「桜島小みかん」の旬はというと、
5月上旬ごろ花が咲き、
12月に収穫適期を迎えるそう。
お伺いしたのは1月下旬で旬が
過ぎてしまいましたが、
まだ樹にみかんが残っていると伺い、
川口さんの果樹園にある「桜島小みかん」を
見せていただきました。
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この小ささ、可愛いですね!
食べてみたら、ということで、
樹からもいでいただきました。
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小さいのに甘みが強くて、
とても美味しいです。
糖度計を持っておらず、
数値でお示しできないのが残念ですが、
日常的に行くスーパーで販売している
温州ミカンよりも、
数倍甘くて味が濃かったです。
川口さんの栽培技術が良いのはもちろんですが、
桜島の火山灰土壌もミカンの味に
関係してるのでしょう。
特産品を販売している
道の駅桜島火の島めぐみ館でも
「桜島小みかん」とその加工品が
沢山販売されていました。
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桜島ダイコンと並んで、地元のイチオシなのですね。
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世界一大きな「桜島ダイコン」と
世界一小さな「桜島小みかん」。
面白い写真が撮れました(自画自賛)。
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鹿児島市内からは、
24時間15分おきに出ているフェリーが便利です。
気になった方はぜひどうぞ。
お取り寄せもあるようです。
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。