![伝統野菜「札幌白ゴボウ」を訪ねて@札幌市篠路](https://seed-to-harvest.jp/wp-content/uploads/2021/11/IMGP1574-scaled.jpg)
こんにちは。
北海道在住、
野菜くだものハンター、
やさい直売所コンサルタントの田所かおりです。
今日は、伝統野菜「札幌白ゴボウ」のレポートです。
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「札幌白ゴボウ」は、
北海道でゴボウ栽培が始まった明治に栽培されていた、
直根で白茎の品種が由来とされています。
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豊かな香りと歯ごたえが良く、
掘りたてだと他の品種に比べて
皮や果肉が白いのが特徴です。
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今年は、清田区と北区でそれぞれ1軒、
合計2軒で生産されています。
北区篠路で「札幌白ゴボウ」を生産されている
山本和夫さんの畑を訪ねました。
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山本さんが「札幌白ゴボウ」を生産されたのは、
2014年、今から7年前のこと。
もともと別のゴボウの品種を作られていたそうですが、
今回ご案内いただいたJAさっぽろの曽我さんから
勧められ作り始められたそうです。
今年の栽培面積は2反半。
9月に直売所に出すため、早めの播種。
だいたい6月第1週、
早ければ5月の22、23日くらいに播くことも
あるとのこと。
今年は干ばつに当たってしまって、
半分弱発芽しなかったそうです。
確かにあの気候は作物には酷だったと思います。
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発芽だけでなく、ゴボウの生育にも
今年の暑さと干ばつが影響し、
例年ならゴボウ畑は大人の姿が見えなくなるくらい
葉が茂るそうですが、
今年は畑を見た感じだと膝くらいの草丈。
その分、ゴボウも細い仕上がりとのこと。
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写真は、ちょうどゴボウを掘った跡です。
掘る作業はユンボで行うそうですが、
土が粘土質に砂が混じっているため、
十勝で掘るようにはいかず、
労力が必要とのこと。
さらに、「札幌白ゴボウ」は
一般的な品種に比べると
やわらかいから曲がりやすく、栽培しにくいそう。
特に雨が多いと、土が下がって曲がりやすい。
なかなか大変ですね。
収穫は、9月下旬から11月上旬。
今はちょうど秋掘りが終わり、
写真に写っているものは春掘り用で、
ゴールデンウイーク明けに収穫が始まります。
春掘りゴボウは、来春、
北区、清田区の学校給食で提供予定とのこと。
今年のメニューはゴボウピラフで、
学校にゴボウのいい香りが漂っていたそうです。
羨ましいですね。
こうして栽培された貴重な「札幌白ゴボウ」は、
篠路にあるJA北経済センター敷地内の
しのろとれたてっこ生産者直売所で
販売されています。
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「札幌白ゴボウ」の他に、
ブロッコリーやロマネスコ、カリフラワーなど、
多品目作られている山本さんの野菜が
沢山販売されていました。
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今時期嬉しい果菜類の種類も豊富でした。
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ちなみに、直売所は11/13が最終営業日です。
その他、下記のお店でもお取り扱いがあるようです。
・ホクレンショップ
・マックスバリュ
・東光ストア
帰宅して早速「札幌白ゴボウ」を頂きました。
生産者の山本さんもお好きとおっしゃっていた、
ゴボウの定番料理と言ったらコレ。
きんぴらごぼうです。
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ゴマを切らしていたので、エゴマをふりかけました。
調理してみると「札幌白ゴボウ」の軟らかさが
実によくわかりました。
まず、皮が薄い、包丁で刻んだ時の手ごたえが
ザクザクではなく、シャキシャキ。
繊維質のイメージですが、大げさに言うと
一般のゴボウには麻ひものような繊維質を感じますが、
「札幌白ゴボウ」は絹糸のような感じでしょうか。
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食べた時の食感も、シャキシャキで、
ゴボウの香りがよく感じられ、
とても美味しくいただきました。
とっても貴重な「札幌白ゴボウ」。
気になった方はぜひどうぞ。
JAさっぽろの皆様、
ご同行いただきました石狩振興局の石戸谷様
ありがとうございました!
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。