撮って食べて釣って~サクラマス・ヤマメを味わい尽くす旅~@清里町さくらの滝、斜里町、鹿追町

こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。

今日は、渓流の女王サクラマスについてのレポートです。

きっかけは、今から約2年前。
海外で大学生を対象とした講演準備の時、
(農産物を使用した商品開発についてお話しました)
私の活動拠点である北海道の魅力の一つ、
大自然を知ってほしい!と思い、
パワーポイントで紹介したい写真で、
自分で撮影してないのに思い浮かんだものが
「サケの遡上」でした。

その時以来、サケの遡上を写真に撮ることが、
私のゆるい目標となりました。

写真撮影は趣味でもあり、
野菜・果物・ハーブ、植物やお花、風景の写真なら、
かなり撮りためていて、
たまたま遭遇したエゾリスやキツネや鹿の大群、
観光船から見た熊やシャチはあるものの、
サケの遡上はなかったんです。

それからというもの、
秋が来るたびに、サケの遡上が見られそうな
札幌、石狩、浦河などのスポットに出かけました。

自然豊かな環境をバックに、
サケが川を飛び跳ねて川を登っていく
写真が撮りたかったのですが、
時期がずれていてサケがいなかったり、
サケがいたとしてもなかなか納得のいく写真が撮れず
次の機会を狙っていたのです。

ある日、「サクラマスの遡上が始まりました!」
というニュースを目にしました。
しかも大自然をバックに、
結構な段差のある滝を超えようと
飛び跳ねているではありませんか。
私の思い描いていた構図です。
でもまだ初夏では?と。

サクラマスが夏に遡上することをその時知りました。
ちなみに、私がこれまで追っていたのは、
一般的な「サケ」であるシロサケという種類。
アキサケ、アキアジ、トキシラズなど様々な呼び名があります。

そして、サクラマスもシロサケと同じ
サケ科サケ属ですが別の種類。
海洋で1年過ごした後、生まれた河川の近くに戻り、
6月~7月に遡上するとのこと。
なお、降海しないで一生河川に留まる個体もいて、
降海前の幼魚と合わせて
「ヤマメ(ヤマベ)」と呼ばれます。

サクラマスの遡上が
ニュースで取り上げられていた
その場所は、清里町「さくらの滝」という
一般の人も見学することができる所でした。

調べてみると斜里川にある滝で、
無料の駐車場があり、駐車場から滝が見学できるところが
すぐ近くということ、
6月から8月にかけてサクラマスが滝越えの
ジャンプを見せてくれることがわかり、
ちょっと(いや、かなり)自宅から遠いのですが、
7月の連休を使って1泊2日で行くことにしました。

朝早く出発し、その日の午後に「さくらの滝」到着。
駐車場には10台くらいの車が停まっていました。

この看板の横のけもの道を少し下ると、
ニュースで映し出されていた光景が
すぐそこにありました。

おおー!!
次々と飛んでいます。

ピョンピョンジャンプしているサクラマスに感動!
ジャンプを待つサクラマスも沢山泳いでいます。

ピョンピョン飛び跳ねるサクラマスを撮影しようと、
一生懸命私もシャッターを切りましたが、
後からチェックすると、鮮明さに欠ける写真でがっかり。

スマホで撮影する方もいますが、
本格的なカメラを持たれている方は30㎝を優に超える、
クリーム色と黒の縞々の望遠レンズを
抱えている人が多く…。

私のカメラは一応一眼レフ(PENTAX KP)なのですが、
主にお料理や植物を撮影するために購入したもの。
特にレンズのスペックが違い過ぎる…。
本気モードの方は超望遠レンズが必要な被写体なのか…
普段はほとんど動かないものを撮影していて、
撮影技術もなく、難しいよなぁ…と
半ばあきらめモードでした。

しかし、一晩考えて、
これほど素晴らしい状況はないということで、
翌日の午前中、いつもの設定ではなく、
シャッタースピード優先に設定して連写で撮影。
なんとか、前日より鮮明な写真を撮ることができました。
その時のベストショットがこちら。
3匹ジャンプしている場面です。

これは別の写真をトリミングしたものです。

サクラマスのお腹の模様がわかるくらい
はっきり写すことができました。

写真だけじゃなく、もちろん動画も撮れ、
大満足です。

次々にサクラマスが滝を超えようと
飛ぶ姿は感動すると思いますので、
ぜひ機会があれば見学に行ってみてください。

さて、せっかくなのでこの旅では、
サクラマスを味わうことにも
力を入れまして、
夕食はサクラマスのお料理を提供されている
斜里町「しれとこ里味」さんへ。

もちろん、サクラマス料理を選択。
私は「さくらます味噌漬焼定食」を注文。

適度に脂ののったサクラマスで、
味噌漬けのお味もGood!

こちらは「さくらますルイベ漬丼」です。

他に、お店の名物の「つぶのかき揚げ」も頂きました。
サックサクで、玉ねぎの甘みと
つぶの歯ごたえとお味が抜群の一品でした!

どれもとても美味しくいただきましたよ。

2日目の撮影を終え、摩周メロンを購入し、
十勝経由で帰りました。
十勝のお目当ては鹿追町の「鹿追やまべ園」さんです。

こちら、ヤマメの釣り堀があり、釣った魚を調理して
提供してくださるということで訪問。
お魚も釣れるしお食事もできる。
凄くないですか!?
もちろんお食事だけ、釣りだけもOK。
釣れる魚は、ヤマメ、オショロコマ、ニジマス。

オショロコマも気になったのですが、
ここは、今回の旅のテーマであるヤマメを選択。

釣り竿とバケツとエサを持っていざ出陣。
オショロコマとヤマメは同じ釣り池です。

隣にニジマスの釣り池がありました。

エサはこちら。

最高気温が30度を超える日のお昼過ぎ、
釣り池の周りには先客はおらず、
日焼け対策ばっちりで、
ゆったり釣りをしようと思って釣り糸を垂らしました。

10秒もしないうちに、
ぐいぐい引っ張られるではないですか。

はい、釣れました!

こんなにすぐ釣れるとは。

釣れた後の針を外すのが大変でした。
魚が動くもので(笑)
…そりゃ動きますよね。

ヤマメです。
遡上しているサクラマスが小さい時は、
こんな感じだったのですね。

釣った魚は全て買取なので、
それならば大き目のお魚を狙いたいということで、
2匹目からは小さめのお魚が食いつきそうになったら、
エサを動かして、なんとか中くらい以上を釣る作戦へ。

途中で小学校低学年くらいのお子様連れの
ご家族もやってきました。
慣れたご様子で楽しんでいらっしゃいましたよ。

我々は6匹でストップ。
そのままエサがなくなるまで続けたとしたら、
多分余裕で15匹くらいは釣れていたと思います。

道具を貸してくれた場所に戻り、
調理のお願いをしました。
ヤマベの調理方法は、塩焼き、から揚げ、フライから選べたので、
2匹ずつ調理していただきました。

どれもとても美味しかった!
幼魚だからか、身が軟らかくジューシー。
もっと釣っても良かったかもしれません。
次は、オショロコマを釣ってみたいです。

「鹿追やまべ園」さん、お手軽に釣りが楽しめて、
美味しい川魚料理も食べらることができて、
おすすめです。

今回旅のテーマにしていたサクラマス。
色々と勉強になり、美味しく楽しい体験もできて
大満足です。

気になった方はぜひどうぞ。

3か所ともおすすめです。

  • さくらの滝
    所在地:北海道斜里郡清里町青葉
    ※道道1115号から青い看板を頼りに細い道へ入り、
    その後も看板を目印に行くと到着できます
    きよさと観光協会HPに詳しく掲載されています。
  • しれとこ里味
    所在地:北海道斜里郡斜里町新光町64-1
    TEL/FAX:0152-23-2220
    ※国道244号線沿いです。
    https://shiretokosatomi.com/

今日はこのあたりで。

食と農の未来がより豊かになりますように。

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