都会の中の畑「菅野農園」@白石~欲しい野菜を自分で収穫~

こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。

今回のレポートは、白石区の「菅野農園」さんです。
そろそろ開園の時期かと思いまして、
満を持してのご紹介です。

私がお伺いしたのは実は昨年の10月下旬。
畑がほぼ終わりの頃でした。

ということで、畑はちょっと寂しい感じ。

こちらの写真で違和感を持たれたのではないでしょうか。
そう、背景にマンション。
ここは、都会の中の畑なんです。
この畑は2haほどの広さで、
他にもある畑と合わせて2.5haで農業をされています。

初めての訪問の時、
どこにあるんだろうか、こんなに建物があるのに、
車のナビは間違っているんじゃないかと、
到着するまで不安でした。

そんな、建物に囲まれた畑では、
お客様が自分で収穫するという
面白い野菜の販売の仕方をされています。

自分好みの大きさのものを収穫したい方や
どうしても獲りたてが食べたい元農家さん、
料理人の方もヘビーユーザーなんだそう。

自分で畑に入って収穫できるとなると、
誰もいない時は誰かに盗まれたりしないか、
心配にならないか伺ったのですが、
周りの住人の方が結構見張っていてくださるので大丈夫なのだそう。
確かに、マンションからは畑全面が丸見えですよね。
都会ならではの環境ですね。

栽培は、農薬不使用、殺虫剤不使用。
とある年のトウモロコシが虫に1/4ダメにされたけど、
てんとう虫が現れて、
例年になくらい良い出来になったそうです。

こちらが代表の宮﨑勝吉さんです。

サツマイモを掘ってくださいました。

実は宮﨑さんは元シェフ。
2003年からフランスへ料理技術を磨きに、
三ツ星レストランなど複数のお店で
修行をされていました。

帰国して、2008年に親族の後を継ぐ決心をされ、
今は農園を営んでいます。

そんな宮﨑さんの目線で選ばれた野菜たちは
これまたちょっと変わったものばかり。

例えば、トマトだけで50種類。
唐辛子は、辛くて辛くて辛くて有名な「ジョロキア」や

「おきなわげきから」もあります。

辛いものがお好きな方がいらっしゃるのですね。

ハーブも複数栽培されています。
バジルとフェンネルは花や種を付けて大きく育っていました。
こちらはレモンバーム。

変わったものだと、ひよこ豆もあります。

立派な芽キャベツも。

その他色々ありました。

シーズン通して一番人気の野菜を伺ったところ、
答えは、「とうもろこし」!
朝もぎたてのとうもろこしは格別ですよね。

とうもろこしの収穫時期は8月上旬から10月半ばくらい。
売り切れることもあるので、
欲しい方は早めに行きましょう。

自分で収穫した野菜のお会計は畑の一画にあるこちらで。

既に収穫されているものもここで追加することができます。

これが、私が購入した野菜たち。

その後、おすすめいただいたのが、
お料理の味の下支えをしてくれるという
調理用トマト「Andine corine」。
長細いトマトです。

鶏肉のトマト煮にしてみたのですが、
トマトの味が角がなく優しい味。
確かにいい意味で主張しないで他の食材と調和してくれました。

私が今回購入した中で、一番感動したのは、「とろなす」‼
上の写真のシソの隣のナスです。

収穫したその日に、
輪切りにしてさっとオリーブオイルで焼き、
塩コショウで頂いたのですが、
これがもう、こんなに甘いナスは初めてで。
肉質も繊細で非常に美味しくて、
お箸が止まらなかったです。

菅野農園
所在地:札幌市東札幌3丁目 東札幌図書館斜め向かい
開園時期:7月終わりから11月初めまで
休み:雨の日(早朝も)、大雨の翌日、畑整備日、売り切れた日
時間:7:30~10:00 ※売り切れた場合は早く閉める事あり
駐車場:あり

今頃はみずみずしい野菜たちが
畑に沢山育っている頃だと思います。

ちなみに、私の今シーズンのお目当ては
「とうもろこし」&「とろなす」です。

気になった方はぜひどうぞ。

今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。

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