こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。
北海道も夏を感じる気候になりました。
夏の果物といえば…
スイカ!
ということで、
今日は、北海道のブランドスイカの一つ、
「らいでんスイカ」と
スイカの機能性をご紹介します。
「らいでんスイカ」は、
北海道岩内郡共和町の
きょうわ農業協同組合によって
生産・出荷されている地域ブランドのスイカです。
産地としての歴史も古く、1963年に生産が始まりました。
ブランド名は、近郊の景勝地である
雷電海岸が由来です。
今でこそ観光ルートになっていますが、
かつては交通の難所であったそう。
「らいでんスイカ」は、
非破壊の光センサーで
スイカの糖度や中の空洞などをチェックし、
合格したものにだけに付けられるブランド名。
スイカの目利きに自信のない方でも、
安心して買うことができますね。
選果場に併設された直売所で
秀品、2Lサイズの「らいでんスイカ」を
気さくなお姉さんから購入しました。
デパートやスーパーでも購入できますが、
やっぱり生産地&選果場に併設された
直売所で買うと、少しテンションが上がります。
自宅に帰って、早速いただいてみました。
サクッ、シャリッとした心地よい歯ざわり。
夏にぴったりの爽やかで強めの甘み。
あふれんばかりの水分。
申し分のない、とても美味しいスイカでした。
糖度を計ってみたところ、12.6度!
生産者に感謝です。
他の野菜・果物に比べ、
スイカの機能性はあまり注目されていないように
感じていますが、
結構スイカもおすすめです。
赤肉のスイカには、赤色の色素が2つあり、
一つはトマトにも入っている、
抗酸化力が最強クラスのリコピン。
最強たる所以は、
リコピンの抗酸化力は
βカロテンの2倍以上、
ビタミンEの100倍以上あること。
もう一つは、βカロテン。
緑黄色野菜は、βカロテンが
100g中600㎍以上含まれていることが条件なのですが、
なんとスイカは100g中1600㎍も含まれています。
ジューシーなので意外ですが、
これは侮れませんね。
これらの色素のダブルの抗酸化力は、
夏の紫外線対策にももってこいです。
また、カリウムが豊富で利尿作用に
優れた果物でもあります。
そしてスイカを美味しく食べる時のポイントは温度。
スイカが美味しく感じられる温度は、15℃前後です。
冷蔵庫で冷やす場合、
まるごとなら、2~3時間程度、
1/2カットなら1時間半くらいが目安です。
また、保存するほど食味は低下しますので、
冷やしすぎに注意して、早めに食べきりましょう。
ちょっと日焼けが心配だな、という時に
夏を感じながら
スイカを召し上がってみてはいかがでしょうか。
今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。