雪解けの間にだけ採取ができる白樺樹液。
どうやって採取するのか、どんな味がするのか、以前から気になっていました。
今回は、ちょうど採取体験ツアーがあると知り、参加してきました。
長靴を履いて、雪が残る斜面を下り森の中へ。
雪の上には、松ぼっくりやツルアジサイが落ちていて、
その光景を楽しみながら雪の上を進みました。
目指すは、ある程度太くて、枝振りがよくて、よく陽があたっている白樺の樹。
樹の状態によっては採取がうまくいかないこともあるとのことで、
みなさん真剣に樹を探し、各々これだ!と思う樹の前へ。
樹液の採取方法は、
手動のドリルのような器具で直径3mm位の穴を開け、細い管を差し込み、持参した容器に樹液を溜めるというもの。
穴を開けてすぐに、じわっと樹液が出て来ました。
樹によっては、樹液と一緒に空気も出ていて、なんとも神秘的。
管の中の気泡が動く様子に釘付け。
樹皮からは何も読み取ることはできないけれど、内部では着実に春に向けて準備をしているんだなと実感しました。
数時間後、容器を回収にいくと、私の容器には300mlくらい樹液が溜まっていました。
樹に開けた穴には、感謝をしながら樹で作られた栓を打ち込み、採取完了。
白樺樹液は、無色透明で、ほんのり甘くすっきりとした水という感じ。
樹によって、少し味が違うとのこと。
樹液を沸かして淹れたコーヒーは格別でした。
白樺樹液を採取した後は、森や公園をウォーキング。
土から出たばかりのニュウや、ザゼンソウを見ることができました。
帰り道、車窓から見えた白樺の樹。
白樺の樹を見る目が今までと変わった気がしました。
家に帰って、白樺樹液の糖度(Brix)を測ってみたところ、1度でした。
ご参考まで。