食と農の現場には、まだ活かしきれていない価値がたくさん眠っています。惜しまれながら廃棄される農産物、形や表現を変えればもっと魅力的になるはずの商品、地域が持つ資源や素質、そして事業者が持つ独自の強み――それらを活かし、新たな価値を生み出すことが、私たちの使命です。
「こんな商品があったら魅力的なのに」「こうすればもっと伝わるのに」――そんな視点を大切にしながら、生産者、加工・販売業者、飲食店、農産物直売所など、食に関わる事業者と共に考え、形にし、実らせていきます。


食と農が本来持つ力を引き出し、より多くの人に届く形へと昇華させることで、社会を豊かにしていくこと。それが私たちの目指す未来です。
地域の資源や事業者の強みを活かしながら、生産・加工・流通・販売・提供と、食に関わるすべての事業者がつながることで、新たな価値が生まれ、適切に評価され、持続可能な循環が生まれる――そんな未来を創造します。
「Seed to Harvest」の事業の考え方は、事業の成長過程と植物の成長過程に似ています。
種をまく
ビジョン(方向性・理念)事業の根底には、強いビジョンと理念があります。ここでは、事業の方向性を明確にし、どんな価値を提供するのかを定義します。
根を張る
マーケティング(市場との接点づくり)ビジョンを具体的な形にするため、市場のニーズを理解し、消費者との接点をつくります。信頼の基盤を作る段階です。
芽を伸ばす
ブランディング(価値を目に見える形にする)ブランドの個性を形にし、伝えます。消費者の心に響く価値を提供し、認知度を高めていきます。
花を咲かせる
実践・展開事業が具体的に展開され、実行される段階。マーケティング、プロモーション、商品開発などを通じて、実際の活動を推進します。
実を結ぶ
収益化・事業の安定・新たな展開事業が安定し、収益が上がり、次のステップへの発展を迎えます。ここで得た実績を基に、新たな展開を計画し、持続可能な成長を目指します。
私たちのアプローチは、急成長を求めるのではなく、着実で持続可能な成長を目指し、事業が本当に価値を生み出すまでじっくりと進めていきます。
田所 かおり
Kaori Tadokoro
食と農のコンサルタント

幼少期から植物や食に興味を持ち、大学では農学部に進学しました。大学、大学院では果樹園芸学を専攻し、果物の研究に取り組みました。卒業後は、野菜の品種改良や種子の発芽に関する研究職に就き、農業の現場を支える仕事に携わる中で、生産者と消費者の間にある「価値の伝わり方」に課題を感じるようになりました。
「農産物は、育てる段階だけでなく、届け方や伝え方次第で、もっと魅力的になる」
「地域が持つ資源や素質、事業者の強みを活かせば、新たな価値を生み出せる」
そうした想いから、マーケティングとデザインの視点を取り入れ、生産者や食に関わる事業者をサポートする「Seed to Harvest」を立ち上げました。商品開発や販売促進、ブランディングを通じて、農産物直売所や飲食店、食品加工業など、多様な分野での事業成長を支援しています。
「Seed to Harvest」は、農産物や食品の可能性を最大限に引き出し、新しい価値として形にするお手伝いをしています。生産者、食品事業者、直売所、飲食店、それぞれの強みを活かしながら、より多くの人に届く魅力的な商品やサービスをつくることが私の使命です。
食と農の価値を、次の実りへとつなげる。
その一歩を、ぜひご一緒に。
- 専門家登録
- 中小企業庁 北海道よろず支援拠点コーディネーター(2017年度~継続中)
- 北海道食品産業協議会アドバイザー(2020年~継続中)
- 北海道商工会連合会専門家(2024年度~継続中)
- 北海道信用保証協会専門家(2021年度~継続中)
- 北海道商工会議所連合会エキスパート(2023年度~継続中)
- 地域産業クラスターものづくり支援事業および食品産業クラスター形成支援 専門家(2024年度~継続中)
- 北海道6次産業化サポートセンター 6次産業化地域プランナー(2014年度~継続中)
- 中小企業小規模事業者ビジネス創造等支援事業 ミラサポ認定専門家(2014年度~2019年度)
- 委員および審査員
- 北海道農業・農村振興審議会委員(2025年度~継続中)
- 公益財団法人北海道中小企業総合支援センター 北海道中小企業新応援ファンド助成事業計画書評価委員会委員(2018年~2025年)
- 北海道加工食品コンクール審査員(2023年度、2024年度)
- 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 地域産業クラスターものづくり支援事業審査員(2022年度)
- 石狩管内地域農業づくり懇談会評価委員(2021年、2022年)
- 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 地域食品加工施設活用モデル事業審査員(2018年度~2021年度)
- 講師
- 学校法人 滋慶学園 北海道ハイテクノロジー専門学校 AIスマートアグリ学科 非常勤講師(科目「6次産業」)(2021年度~継続中)
- 食と植物に関する資格
- 野菜ソムリエ上級プロ(日本野菜ソムリエ協会)
- フードコーディネーター2級(日本フードコーディネーター協会)
- ナチュラルフードコーディネーター(日本創芸学院)
- ハーブコーディネーター(日本園芸協会)
- 薬草コーディネーター(日本園芸協会)
- 北海道フードマイスター(札幌商工会議所)
- 農業・園芸に関する資格
- 農学修士(果樹園芸学)
- グリーンアドバイザー(日本家庭園芸普及協会)
- JGAP指導員(日本GAP協会)
- 食品衛生・表示に関する資格
- HACCP内部監査コース、トレーナーコース修了(日本食品分析センター)
- 中級食品表示診断士(食品表示検定協会)
- 食品衛生責任者(札幌市食品衛生協会)
- 調理・食文化に関する資格
- フランス・イタリア料理、日本料理、中国料理、洋菓子修了(辻調理師専門学校別科通信教育講座)
- ラーメン学校修了(大和麺学校)
- 空間ディスプレイ・マーケティングに関する資格
- 空間ディスプレイデザイナー1級(日本デザインプランナー協会)
- プロモーショナル・マーケター(日本プロモーショナル・マーケティング協会)
植物と料理
野菜、果物、ハーブ、山菜の栽培、収穫、料理。新しい食材に触れることで、料理の幅が広がり、より創造的な食の世界が広がります。食用かどうかに関わらず、珍しい植物、美しい植物の鑑賞と探求も好きなことの一つです。
旅と食文化
国内外の農園、直売所、飲食店、特産品売り場、植物園、神社仏閣、パワースポット巡りを通じて、新鮮な食材やその地域ならではの魅力的な食材、商品、伝統的な食文化を発見し、体験するのが楽しみです。
芸術
美術館や展覧会での芸術作品の鑑賞と、植物を描くことが好きです。一時期は陶芸にも没頭していました。好きな陶芸家はルーシー・リー。自分で育てた野菜を自作の器で味わうことは格別なひと時です。