嘯月@京都

こんにちは。
北海道在住、
食と農のコンサルタント、野菜ソムリエ上級プロの
田所かおりです。

今回は、京都生菓子の名店
嘯月(しょうげつ)さんのレポートです。

仕事柄、食の本物を知りたい。
人気店・商品の秘密を知りたいと、
いつも思っています。

美味しいものの食経験はどんな知識を得るよりも
勉強になることが多いもの。
今回は京都で1日過ごせるということで、
和菓子の旅をすることにしました。

嘯月(しょうげつ)さん、
完全予約制の特別なお菓子を作られています。
創業は大正5年。
初代当主は虎屋で修行を積まれたそう。

創業以来、お菓子を作り置きせず、
最高の状態で食べてほしいという思いから
お菓子の受渡しの時間に合わせて用意されています。

京都といえば、「一見さんお断り」のイメージで、
予約の電話の時は結構緊張しましたが、
とても丁寧に対応してくださいました。

受取日に作られる和菓子を1種類ずつ注文してみました。

お店は住宅街にありました。
壁の出窓には、春を感じさせる和菓子が並んでいます。

では、お邪魔します。

茶道の御茶碗でしょうか。
お店のロゴ入りです。

百味會は事前に知っていたのですが、
菓匠會員という会もあるのですね!
また一つ訪問先リストを手に入れました。

そして、生菓子も手に入れました!

近くの公園のベンチで、
せっかくなので作りたてをいくつかいただくことに。

ちょうどよい気候で良かったです。

こんなに大事に用意された和菓子を
頂くのは初めてです。

一つずつのコメントは後ほど書きますが、
最初の感想は、本当に美味しい。
そして、繊細。
丁寧。
すごい!

食べる前はお茶を買っておけば良かったと強く思いましたが、
お茶が飲みたくてたまらない、とはならないのです。
2つ頂いも、です。
甘みが抑えられているからでしょうか。
何でしょうね。
全然重たくないんです。
決して軽いわけでもない。
心地よい甘さなのです。

では、一つずつご紹介します。

春らしい色合いのこちらは、「キントン春の山」。
つぶあんです。
ピンクに緑が鮮やか。
これまたあんこが他のとは違う甘さで、
こんなにも甘さの種類ってあるんだなと。
6品中一番甘さが強いと思います。
でも、つぶあんの食感で甘味とのバランスが最高。
抹茶と頂いたら最高でしょうね。

「さくらもち」
桜のはの塩味が強めで満足感あり。
春の風が駆け抜ける香り。
甘みが軽い。
塩味と桜の葉の風味が絶妙です。

「カルカン」
もっちりしているけど、歯切れが良い絶妙な食感。
もちろん美味。
甘さがちょうどよい。

「わらびもち」 
とろけるんです。
あんこが上品。
こしあんです。
甘さは、コクがあるのに上品で、
かすかな別の主張があるというか。
何が隠れているのでしょう。
このあんこ、好きです。

「上用饅頭 わらび」
あんこ感が強いのですが、甘ったるい感じはなくて、
あんこの後味が今までにない感じ。
コクはあるけどさっぱりしたこしあん。
生地は見た目以上に軽い仕上がり。
本当に美味しい。

「ういろ たわむれ」
透き通る生地に蝶々。
中身が想像とは違う、鮮やかな黄色いこしあんです。
そして、爽やかなニッキ風味。
ねっとりした食感なんですが、もたつくことなくとろける。
絶妙。

こしあんのきめ細かさには驚きました。
粒子の細かさが見た目でもわかるくらい。
そして、一品ごとに、
あんこの味付けが違う気がするのは私だけでしょうか。
組み合わせでそう感じるのでしょうか。
どれだけあんこの種類があるのでしょう。

兎に角、こんなに美味しい和菓子をいただくことができて、
本当にありがたいものです。

和菓子好きの方に強くお勧めします。

嘯月(しょうげつ)
所在地:京都府京都市北区紫野上柳町6
TEL:075‐491‐2464

今日はこのあたりで。
食と農の未来がより豊かになりますように。

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